今年、卒業した小学校が開校100年を迎えた。
記念式典、ならびに祝賀会が催されるとの案内状が手許に届く。開校70年、80年という中途半端な数字ではない... 1世紀分の100年だ。。加えて高校卒業後、東京に出て十数年もの間を地元を離れ、懐かしさも働いたせいか出席意思の返信を投函した。
そして、昨日が「開校100周年記念式典」だった。
普段は深夜にあたる「朝」に起床! いそいそ と出掛ける準備をこなし、わくわく と会場となる小学校に向かう。。卒業時の学び舎は今は無くなり、移転先の新校舎での式典だ.... 受け付けを済ませ、どきどき と控え室に向かう。
あんな話し
こんな話し etc
頭の中で、ざわざわ と賑わい大勢の人たちが騒々しく会話を楽しんでいる光景をイメージしながら入室した。
『あらまっ!? こんだけしか居ないのぉ!!??』
同窓生控え室になっている教室1クラス... きれいに並べられた児童のイスが、すかすか だ...
あんな話し
こんな話し etc が...
せめて同級生は居なくとも、同期生は居るだろう... と、踏んでいたのだが見事に裏切られた... 個人的に、なんだか逆に淋しい感を受けた式典だったのである。
『こんなモンかっ!? 100周年って...!?』
しくしく と哀しんでみる...。
2006年10月30日
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「もしもし、ぽんさんでいらっしゃいますか?」
え?…と振り向けば、お年頃のお嬢さん。シャネルのスーツに楚々としたいでたち。
あんな話、こんな話。どきどき、わくわく…。
「あなたは?」
「わたし、○○の娘の雪子です」
「えっ? ○○さんのお嬢さん?」
「ぽんさんのこと、母がいつもお噂しておりました…」
「○○さんに、こんなに大きなお嬢さんが…」
「大きなって、いい年っておっしゃりたいんでしょう?」
「とんでもない。お母さんもきれいだったけど、あなたはもっときれいですよ」
「雪子って呼んでください」
あんな話、こんな話。どきどき、わくわく…。
「じゃあ、雪子さん…、お母さん、きょうは?」
「母は、去年、病気で…。ちょうどいまごろ。雪虫が舞っておりました」
「ああ、そうでしたか…。知らなくてごめんなさい。じゃあ、弔い酒をしなくちゃね」
「それじゃあ、母に代わってお酌をさせていただきます。母の初恋の人のために…」
あんな話、こんな話。どきどき、わくわく――。
なんか悲しいけど嬉しい展開ぢゃ...しくしく
「さーさー 雪子しゃん、飲みねぇ… でへへ。」
ああ、眠さん〜 いよいよ過忙期間ですかいな!?
「――」
「その笑いはなに?」
「母の結婚した相手が、あたしの父とは限りませんよ…」
「え…」
「覚えていません? あの雪虫の舞った日の夜…。もう、27年も前のことですものね――」
あんな話、こんな話。
どきどき、どきどき――。
この、どきどき感って...そんなオチのせいだったのぉ〜!?
女性は魔性ぢゃぢゃっ!!
「はて? 27年前... 記憶にねぇ〜なぁ…??」
「その話…」
「あんな話、こんな話?」
「そう、あんな話、こんな話…。なんだ坂、こんな坂」
「♪ぼくらを乗せて、シュッポ、シュッポ走る〜って、歌わせないでください」
「しかし、おれにとっては寝耳に水、トンネルに鉄橋の話だよ。あんな話、こんな話…」
「なんだ坂、こんな坂」
「シュッポシュッポっていえば、まるで、浅田次郎の『ぽっぽ屋』みたいな話じゃないか」
「ああ…。あたしは、この世に生まれそこなった赤ん坊の幻なんかじゃありませんよ。ほら、手、暖かいでしょ」
「お母さんに聞いたの?」
「いいえ。初恋の人のことなんて、母は一言も。遺品を整理していたら、日記が出てきたんですよ…。あの日のことも克明に」
「克明にって…。でも、残念ながら、覚えてないんだよ」
「ぽんさん、体のあるところに、ホクロがあるでしょう? 自分でも気づかなかったホクロが」
「あったかなぁ」
「女の人しか知らないかもしれませんね。母と、その他大勢の…」
「おい、おい」
「あたしも、同じ場所に、同じ形のホクロがあるんですよ。でも、母の日記を読むまで自分でも知らなかった…。ぽんさん、あたしのそのホクロを見てください。いいえ、どうしても見てもらわなくちゃ。実は、部屋、とってあるんです…」
あんな話、こんな話――。
どんな話に展開していくんだ?
「部屋をとってあるって…」
「ゆ…雪子さん、君はいったい何を考えているんだ…?」
1、実の娘。
2、○○の娘だが、父親は別の男
3、ちゅちゅきのからの派遣(あとで請求書アリ)
4、○○との間に受胎はしたけれど、この世に生まれてこなかった子どもの魂(『ぽっぽ屋』バージョン)。
5、深層意識(欲望)のただの幻影。
6、そもそも、100周年は来年だったとか(?)
7、かつて、小学校で助けられた白兎の精。
8、雪虫の精。
9、かつて、校庭で作った雪だるまの精。
10、みんな、ぽんしゃんのせい。しくしく――。
あんな話、こんな話。
どきどき、どきどき――。
あんな話、こんな話。
どきどき、どきどき――。